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コラム
2025年8月18日
【連載①】コンプライアンス
~今あらためてコンプラの重要性を考えてみませんか~
「コンプライアンス」や「コンプラ」という言葉を昨今よく目にしたり、聞いたりすることが増えた気がしませんか?
有名タレントによる不祥事件を受けてのテレビ局の会見なども注目されました。
この「コンプライアンス」という言葉、あらためてどんな意味なのでしょうか?
この言葉の理解は多義的で、論者によってもニュアンスが異なる奥深い概念です。よく使われる表現としては「法令遵守」があります。「法令順守」という人もいます。「遵守」と「順守」で意味は微妙に違いそうですが、“ルールを守る”、ということはイメージできると思います。お酒を飲んだら運転してはいけない、という日常的なルールから、会社は貸借対照表と損益計算書を作成しなければならない、といった会社特有のルールまで、無数に存在します。
法律で決まっているから守るのは当然、と思われるかもしれませんが、残念なことに、連日“コンプラ違反”が絶えません。違反する理由は、そもそもルールを知らなかった、知っていたけれど面倒だからやらなかった、などさまざまです。長年にわたりルール違反とわかっていても今さら改善できなかった、という根深い事案もあります。
各企業は常日頃の業務でコンプラ違反とならないよう注意しているところですが、100%未然に防ぐのはとても難しいところがあります。人間である以上、どうしても間違えたり、忘れたりすることはあります。目の前のおいしい話に目がくらむ、ということもあるでしょう。
詳細なマニュアルを作った、周知に力を入れた、それでも不祥事が起きてしまう
コンプラ対策にはこのような難しさがある一方、コンプラ違反は企業にとって大きなダメージとなることがあります。特に、近時はSNS等が日常生活に浸透してきていることで情報の伝達速度・範囲が飛躍的に広がっています。企業のHPで公表していただけではあまり多くの人に伝わらなかったことが、SNS等を介して瞬く間に大勢の人に伝わる時代になっています。これにより企業の評判(レピュテーション)が下がり株価に影響する、取引先から関係を解消されてしまう、人員採用に悪影響が出るなど、企業活動を推進するうえで大きな足かせになってしまうのです。
コンプラは、対策するのは難しい、頑張って対策しても報われないことがある、だけど、しっかり取り組まないといけない、企業にとって何とも悩ましいテーマです。
今回のコラムにより、あらためてコンプラの重要性を考えるきっかけになっていただけたら幸いです。今後もコンプラに関するコラムを連載していきますので、是非ご覧ください。
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